2017年12月

   【 ピンクの雨 】  著者:新野彰子 (幻冬舎ルネッサンス)

ピンクの雨
新野 彰子
幻冬舎ルネッサンス
2009-12-25


何だか可愛い~タイトル 中身、想像を超えてます(苦笑) 読み進む内「心臓をダイレクトに」ギューーーッッ・・・ 切なくて辛くて、震災当時のもどかしさ・やるせなさetc、、、蘇ってきそうでした。だけど一番残酷なのは「震災」で消すことの出来ない過去を負ってしまった主人公だと思います。 前回は時間掛けて読んだけど。今回久々にもう一度じっくり読んでみました。

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 ・主人公は大学に通う青年(?)と男友達
 ・舞台は神戸、JR神戸線や阪急線が主軸。
  岡本・摂津本山、三宮、北野(異人館)...

主人公の薫(かおる)は、わずか6歳で震災遺児となります。遺児となった経緯、その後彼が辿った境遇、その結果負ってしまう「心の傷」など読む内に徐々に明らかに。。。薫が想う「ピンクの雨」とはどう言う意味なのか。犠牲になった人、生きる道を与えられた人、大切な人を亡くし一生の後悔が残る人....。「明日が普通にやってくる」 どれ程幸せな事なのか、失って初めて気づくのかも知れないですね
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序盤はゆるーい感じ(笑) 
「阪神・淡路大震災」が題材になってるけど話の作りとしては、あくまでフィクション。著者さんの作風なんでしょうかね。少し少女マンガっぽい感じかなぁ  とは思いますが。
けど反面、それが読みやすく思う理由なのかも。読みながら妄想してる私です(苦笑)

シートに覆われた塊(文章抜粋)、対面する遺族、消えそうな命を助けられないもどかしさ、憔悴しきった被災者、伝えたくて群がる報道陣、撮る側も報道の使命感と凄惨さの間で残酷に感じてしまうあの現場ですから。わずか6歳の子供が重なり合う偶然によって苦しい過去を背負ってしまうのは、読んでいても辛すぎて泣けてきてしまいます・・・・

憎しみをぶつける事の出来ない災害、気持ちのやり場を生身の人物に向けてしまう薫の気持ち 痛いほどわかる。まー何にせよ、『薫の父ちゃん、今の時代ならクズ男確定!』  

(注) 心にトラウマ抱えてる人にはすこし「酷」です。

震災を知らない世代の人、震災経験ない人でも、フィクションだけどこの本を読んだら「それでも生きる」を考えるきっかけになると思いますよ。人を愛すること、相手を許すと言うこと、難しいですよね。。。

ちょいちょい出てくる薫の友人、もーーーう最高!! 薫に対しての説教なのに 読んでる私がマジ号泣っっ  (ラストあたりで大きな動きと共に) この友人が・・・薫の友人でホントによかったです。

あれから23年。。。作中で薫がつぶやく「復興とは・・・」
   (T^T) ジーーーン....。



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カエルのマークと引き替えに・・・の話。

【CO-OP カカオ70%チョコレート】

chocolate

サバンナ風なパッケージ、印象的~ 勧められて食べたら、おいしかったんですよ。

カカオ70%も入ってる・・・ ハイカカオなチョコレート。
・ガーナ産カカオ(マイルドな味わい)
・コートジボワール産カカオ(力強くキレがある)
二つの産地チョコをブレンドさせてるんです

食べた感じ(私の独断感想)
 甘すぎなくて美味!!!
チョコの宣伝としては
カカオの華やかな香りとコクのなかに上品な甘みが感じられます
とあるので、その通り!(笑)

70%配合のカカオ豆、濃度が濃いチョコです。
 ・チョコ好きだけど甘いのはちょっと
 ・少しセレブな味わいしてみたい
 ・自分へのご褒美チョコ
 ・ママ友仲間で「菓子パ」計画

そんな人にはぜひオススメ

内容量 105g 大体26~28個入り 一個4g
chocolate10
 ↑コーヒースプーンに乗っかる小粒サイズ。

一粒々にかわいい「クローバー柄」入り 個包装なんでガラスに盛ったらシャレオツーかも。

● CO-OP カカオ70%チョコレート ●
このチョコレート 他にも取り組みがあってカエルのマークが付いてます。
chocolate2

「レイン・フォレスト・アライアンス」と言います
(国際的な環境保全・人道支援を主とする非営利団体)
↓ 詳しくはこちら参照で...ね ↓
● レインフォレストアライアンスとコープ●

「カエルマークの商品」購入
  ↓
団体認証の農園等環境をサポート、支援
  ↓
原料などを作る産地で環境保全/生態系保護/労働者環境の向上
  ↓
地球環境を守る・生産(国)者の環境も向上する

カエルマークを見つけてお買い物、これは誰でも活動に参加できる てこと。地球環境を一人一人が考えられる優しさなんだと思います


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お金がらみの本だけど、節税・節約とかそんなんじゃないです。
   【 残 業 税 】  著者:小前 亮 (光文社)

残業税 (光文社文庫)
小前 亮
光文社
2017-03-24



税金かーぃ・・・  税金ネタです(笑) 
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
ある年、日本に導入された「残業税」。 規定以上の時間外労働(いわゆる残業)をすると、経営者側も労働者も皆一律に「残業税」が課せられる。そんな税制度が国策で導入された話。利益の為に免れたい(脱税)と言う経営者や、店長に対する体育会系みたいな忠誠心で無報酬の残業(サービス残業)を鵜呑みにする従業員たち。そんな企業を摘発し是正していく国税局「残業税調査官」(通称:マルザ)を仕事とする主人公:矢島顕央の物語です。(あくまでフィクション)
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昔「マルサの女」て言うドラマ ありましたねー。あんな感じです

主人公:矢島が調査・摘発するのは残業税に関わる不正ごと。コンビの西川くんとの、どこか噛み合わない掛け合いにもクスッと笑えます  西川くんは天然系?部署は違うものの、扱う業務は同じ方向性。「残業税の不正撲滅」そして「正しい残業システムの構築」

読み始めて最初は「あぁ~単調だなぁー」てちょっと思うんだけど・・・苦笑。中盤から展開がどんどん進む々、しかも共感しきり。
最後の方は何だか考えさせられます。。。 
そもそも「残業税」なんて税制度を導入してまで「企業や店の働かせ方」を是正したかった意味とは・・・そこを感じて欲しいところです。残業のし過ぎが引き起こす悲しい結末。社員が身を粉にして残業すること、経営者側はどう感じているんでしょうか...。

マルザの矢島が言うんですよ。話の中で・・・
「不正(隠れ残業)をしないと叶えられない様な夢に価値はない」
*店長の目標を叶える為に社員が疲弊しながら働くのを見てつぶやく一言。

なんかースッとする(笑)
正論だって思えるし。

ちょっとの不正(黙ってれば)大丈夫 いけるいける みたいな感覚の人、私もそういうのすごく苦手  (自覚しながら)不正をしてまで手に入れた夢、そんなのその時点で誇れる夢にもならないと思うから。「ズル得」とか「逃げ得」って言葉あるけど、その後手にするものはちっとも誇ることすら出来ないものでしょ。

主人公と離れて暮らす幼い娘との会話 泣けます
実直すぎて不正を見逃すなんて出来なくて、そんな自分の生真面目さに苦しんだりもするけど 別れた元妻や娘とのやり取りの中で救われていく主人公。

残業税、あくまで本の世界だけど。 ホントにこれ 実現したらすごい税制ですよね。

誰かの「働き過ぎ」を心配な人
サービス残業に疲弊気味の人
正しいことをする事に胸を張れないという人
ただただ労基署仕事に興味のある人

関心あったらぜひ読んでみてくださーい
o(^-^ )o ♪ルンルン♫ o( ^-^)o

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