本を読むのがほぼ一ヶ月ぶりくらい  なんとなくボーーっと読んで夜長に過ごしたくなって読み切った本です。

  『 犬の報酬 』  著者:堂場瞬一  中央公論新社

犬の報酬
堂場瞬一
中央公論新社
2017-05-10


犬は犬でも「ここ掘れワンワン」 の犬じゃないです(笑) 報酬・・・「何かの代金か?」て思いがちだけど、この場合は「ある人を喩えて言う場合の皮肉的表現」ですかね

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大手自動車メーカー「タチ自動車」が国からの後押し受けて社内総出で取り組むもの、それは「完全自動運転の車」。メカニズムとしてはもう既にできあがってる、次に必要なものは何なのか・・・一般公道での走行実験と確認。 社内実験だけでは測り切れない色んな可能性を想定するなら、「一般道の実走実験」は外せない課題。たくさんの経験値を積めば積むほど、問題点もわかり軌道修正しつつ更に改良していけるんですから。そんな実験の最中ある軽微な事故が発生し、その事が発端となり・・・・。
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主人公はタチ自動車に勤めるの総務課係長。軽微事故がきっかけとなり広報課・開発部etc 対策が講じられるものの、徐々に大事な騒動に巻き込まれていってしまいます  ちょっとサスペンス要素も入ってる。

話の大筋は企業のあり方、本質 それを考えさせられる本です。ただ・・・最後なんだかうやむや~て感じで(苦笑) まぁその辺はね・・・謎解き感覚で読むよりも「こんな企業・・・あるなぁ」て読んだ方が無難です。

企業と言う大きな組織の中で『自分の中の正義』が果たして通用するのかどうか
こー言うの、最近もありましたよね~(^^; 神戸製鋼の不正隠蔽問題。会社だけではないですよ。大臣や官僚だって不都合な真実を隠蔽した・しないで揺れてるんですから

製品・食品等で何か大きな不具合が発覚した時、それを公表すべきか否か。
公表すれば企業イメージはガタ落ち必至 状況次第ではそこから業績不振も免れないでしょう。社員とその家族にも火の粉が飛んで来ます。
見つかった不具合で被害被る人が軽微だったとしたら・・・
黙って黙認、見てみなかった(ふり)、不具合を隠密に軌道修正、
なーーーんて、隠蔽工作に走る企業は今の時代 あんまりなくてどちらかと言うと正直に公表、ユーザーや社会に陳謝 これが主なものだと思いきや、先の神戸製鋼 やっちゃいましたよねー
今治の加計問題も同じですわ。
仮にもし公表対策が「隠蔽に向かう」方式で詰められていたとしたら
 『私は何があっても会社に忠誠を誓います』 
(良くないと理解してても!!)不正へのお手伝いしますか? 「もっちろんー」て思ってるアナタ!! 貴方は立派な社畜です(笑)

この本が問いかけてるのは、「自分の中の正義」

人としての正しい道 それを選択をすることで「社会の中では生きにくい」と壁にぶち当たること、実生活では起こると思うんです。特に大きな組織(企業)などに身を置いてる人なら。
心苦しくなって病んでしまうのは「正しいこと=正義」が同調されにくい面もあるのかな。
そんなの適当に流せば良い、右から左に受け流せよ て人や、忠誠強すぎて「社畜傾向な人」なんかは、それが正しいわけ無いと感じていても「反対して正しさを訴える」事まではなかなか無いでしょう
「自分の身と立場、メンタル、今後の動向と風当たり」色んなバランスを無意識でも計算して天秤に掛けているからです。

果たして自分はどぅなん??
この本を通して考えて見るのも 何か発見につながるかも・・・・

本の主線は「社畜」を考える ですけど(笑)
伏線として考えてしまうこと、それは近い将来確実に始まるとも言われる「完全自動運転車」 登場するタチ自動車は軽微事故からやがて甚大な事態に陥るけど、親目線で言わせて。

  私なら許せないかなぁ!
  運転サポート技術までは理解するけど、完全自動化は・・・ねー

AIの確実性と人間の注意力、歴然とした差は認めます(苦笑)
でも、人が生きてる社会は突拍子もない事の連続。
それを【AIなら完全に回避できるんだよ】と期待するだけの「完全自動化」は、「起こるかも知れない突発事項」と言う大きな課題に蓋して閉じ込めてるだけだと思いますから。

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『犬の報酬』 著者:堂場瞬一

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